薄毛や抜け毛の原因やAGAの進行を遅らせる方法とは?
男性はなぜ薄毛に?
一般的に遺伝性の薄毛または抜け毛のことを「男性型脱毛症(AGA)」といい、日本では成人男性の約3人に1人がなるといわれています。
20代後半から進行し、額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなっていきます。
頭皮は通常3~7年の周期で成長期・退行期・休止期のサイクルを繰り返していますが、AGAの場合は成長期が数か月から1年と短くなるため、頭髪が細く短くなってしまうのです。
原因は遺伝の要素が強く、男性ホルモン(テストステ口ン)が関連しています。
AGAの進行を遅らせるには?
男性型脱毛症(AGA)の代表的な治療薬にはミノキシジルを含む外用薬とフィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガ一口)の内服薬があります。
ミノキシジルは毛乳頭細胞を刺激して毛母細胞の増殖を促す成長因子を放出させ、毛の成長を促します。
フィナステリド(プロペシア)は毛の増殖を抑制するおもな原因である50-リダクターゼの作用を抑えて毛包のミニチュア化を防ぎます。
ほかにも喫煙やストレスを回避し、不規則な食生活を改めることも大事。
皮脂汚れが酸化した過酸化脂質は頭皮の状態を悪化させるので毎日ていねいに頭皮と髪を洗いましょう。
髪の一部が丸く抜けてきた…
髪の一部が抜けてコインのように円く脱毛していたら、それは円形脱毛症かもしれません。
脱毛斑(脱毛部)が1か所とは限らず、多発することもあります。
本来は自分のからだを細菌などの外敵から守るために活躍するリンパ球が、あやまって毛包を攻撃してしまうことから生じると考えられています。
円形脱毛症になった場合、脱毛斑が少ない場合はほとんどが自然に治癒します。
ただし、広がる勢いが強かったり、赤く炎症を起こしている場合は治療が必要になるので、専門科医の指示を仰いでください。
円形脱毛症のセルフケア
一般的には「ストレスのせLリといわれることもありますが、科学的には円形脱毛症とストレスの関係は解明されていません。
ただし、脱毛は全身の状態と関連があるので、疲れをためない、十分な睡眠をとる、バランスのよい食事をする、アルコールや喫煙は控えるなどを心がけてください。
また、円形脱毛症になると、毛髪を失う心配から洗髪がおろそかになりがちです。
よい頭皮の状態を保つことは治療において大変重要です。
毎日または1日おきくらいに頭皮と髪をシャンプーで洗い、良好な頭皮を保ちましょう。
ただし、過度な頭皮マッサージなどは不必要です。