【紫外線と肌老化】肌を急激に老化させる光老化とは!?
B波はシミ、A波はシワの原因となる
紫外線が肌に降り注いだとき、皮膚では一体何が起きているのでしょうか?
地上に降り注ぐ紫外線は、その光の波長によって、A波(UV-A)とB波(UV-B)とがあります。
肌が黒くなる日焼けを引き起こすのは紫外線のB波です。
紫外線に含まれるB波は、組織や細胞を障害するエネルギーが強いために、皮膚に当たると赤く腫れあがらせます(サンバーン)。
このとき、表皮細胞の核に含まれるDNAを傷つけてしまうことがあります。
DNAは自己修復機能をもちますが、たびたび日焼けがくり返されると修復がうまくいかなくなり、やがて表皮細胞をがん化させてしまうおそれがあります。
こうしたB波の害からDMAを守るために、メラニン色素の沈着(サンタン)が起こります。
日光を浴び、表皮まで紫外線が到達すると、表皮の最下層では基底細胞に固まれているメラノサイトに信号が送られます。
すると、メラノサイトはすぐさまメラニン色素を生成しはじめ、基底細胞の核の上にメラノソームという小さなカプセル状のメラニン色素を送り込みます。
基底細胞は新しい細胞を生み出す母体です。
この細胞の核の上にメラニン色素を配置することで、紫外線からDNAを守ってくれているのです。
基底細胞の核は帽子をかぶった状態でいつも守られていますが、日焼けをするとメラニン色素がたくさんつくられ、基底細胞にたくさんのメラニン色素が配られます。
これがサンタンです。
こめかみや額など焼けやすい部位は、メラニン色素がそのままとどまってシミになることもあります。
いってみれば、天然の頑丈な日傘のようなものですね。
メラニン色素は、こんなふうに私たちの基底細胞にとってありがたい存在なのです。
紫外線にはA波もあります。
A波は波長が長いため、表皮を超えて真皮まで到達してしまいます。
B波ほどの激しいエネルギーはありませんが、量的にはずっと多く、影響は無視できません。
A波が真皮に到達すると、肌の構造や弾力を維持するコラーゲンやエラスチンといった真皮の線維を障害してしまいます。
それがくり返されると、皮膚を支える屋台骨がくずれ、肌の弾力がなくなって、深いシワやたるみが刻まれるようになります。
この真皮へのダメージは一度受けてしまったらほとんど修復することはありません。
度重なる紫外線によって壊されてしまった皮膚は、元に戻らないのです
紫外線によって引き起こされる「光老化」
紫外線の問題は、表皮細胞のDNAを傷つけ、細胞にダメージを与える日焼けがくり返されることにより「光老化」が進むことです。
光老化はシミやシワなどさまざまな皮膚の変化を引き起こしますが、なかでも最も問題となるのは、表皮細胞ががん化することがある点です。
角質層は、刺激や外敵からからだを守る皮膚のバリアだとお話してきましたが、相手が紫外線となると、角質層のバリアはほとんど効きません。
角質層は紫外線を反射させて、体内に入り込む量を少なくするはたらきもありますが、紫外線の多くは角質層を通り抜けで、さらに皮膚内部へと入っていきます。
日焼けを起こすB波は、表皮の基底層あたりまでとどき、A波に至っては真皮まで到達してしまうのです。
シミのメカニズムはいまだ謎だらけ
日焼けによってできるシミは、美肌の宿敵のようにきらわれていますが、じつはお肌の味方でもあるのです。
大量につくられたメラニン色素は、表皮細胞が角化していくにつれて、皮膚の表面へと移動し、最後は角質層に到達して垢となってはがれ落ちていきます。
これがターンオーバーという現象で、早ければお肌のサイクルでひと通り、表皮細胞が入れ替わります。
こうして日焼け肌はやがて元の肌色に戻るはずなのですが日焼けのダメージにより、一部の細胞がコントロールを失い、メラニン色素がつくられつづけることがあります。
これがシミの正体です。
ターンオーバーがくり返されても、メラノサイトにスイッチが入ってしまっているため、つねにシミがある状態になるのです。
シミが居座りつづけることについては、さまざまな説があります。
なかには「シミはシミなりに理由があって、表皮にとどまっているのだ」という、いわば「シミ性善説」を唱える皮膚科医の先生もいらっしゃいます。
これは、紫外繰で皮膚細胞のDNAが傷ついてしまっている場合、シミはそこにとどまりつづけることで、皮膚をさらなる紫外線から守っているのではないかという見解です。
これはとても興味深い説だと思います。
からだの営みにはすべて理由があると考えていいと思います。
痛みやかゆみについても、ただ理由もなく、痛くなったり、かゆくなったりすることはなく、なんらかの異変やトラブルを教えているシグナルであったりします。
からだの営みは複雑に絡みあい、さまざまな細胞や器官が協力しあっています。
現代医学でわかっていることより、まだまだわかっていないことのほうが多いと思ったほうがよいでしょう。
シミも単なる老化現象、じゃまものではなく、からだを守るはたらきを立派にはたしているという可能性は否めないと思います。
まずは紫外線から肌を守り、光老化を防ぐための環境をつくってあげることが大切です。
美しい女性であるために感染症には要注意です!
恋をすると肌はきれいになるの?
恋をすると、脳は数種類のホルモンを分泌する指示を出します。
子孫を残すために、この恋を成就させようと、異性を惹きつける美しさをまとうための動物的な反応を起こすのです。
分泌されるおもなホルモンは、エストロゲン、オキシトシン、ドーパミン、PEAの4種類。
これらが分泌されると、交感神経が刺激されるため、撞孔が大きくなって目はウルウルし、血行がよくなるので頬はピンク色に上気します。
ボディラインもより女性らしくなります。
ストレスホルモンの分泌が減って、肌の状態もよくなるチャンス。
正しいスキンケアを続けて、ハリとツヤのある肌を目指しましょう。
ひと夏の恋と性感染症
夏、出会いがあれば別れもありますが、性感染症との出会いは絶対に避けなくてはなりません。
症状が軽い病気もありますが女性の場合はからだの構造上、菌は膣から子宮、基礎知識卵管に入り、腹腔内へと簡単に入っていってしまい、大変な病気になることもあります。
卵管閉塞になり不妊症になってしまうというケスも。
今の医療では完治が難しいとされるHIV(エイズ)も男女間での感染が増えています。
避妊と性感染症の予防のためにコンドームを正しく使いましょう。
自分の身を守れるのは自分しかいません。
もしも性感染症かなと思う症状があるときは少しでも早く皮膚科ヘ。
おもな性感染症
感染の危険性が高い、おもな性感染症を知っておきましょう。
不妊症の原因となることを女性は十分に理解し、自分のからだを守りましょう。
尖圭コンジローマ
ヒ卜乳頭腫ウイルスの感染により発症。
先の尖った硬い腫蕩(イボ)が躍や子宮頭部、肛門周辺などに現れる。
子宮頚がんの原因。
治療は液体窒素による冷凍凝固法、C02による蒸散のほか、イミキモドクリーム(ベセルナ)の外用が有効。
性器ヘルペス感染定
単純ヘルペスウイルスの感染により発症。
感染後3-7日の潜伏期のあとに外陰部に小水庖または浅い潰蕩性病変が現れる。
再発を繰り返す。
治療は抗ウイルス薬の内服。
クラミジア
おもにクラミジア・トラコマティスという細菌により発症する、もっとも多い性感染症。
最近では産婦人科など病院に通う10代後半の女性10人に3人が感染しているとの報告もある。
女性の場合、感染しでも80%は無症状で、ほうっておくと子宮内膜炎、卵管炎などを起こし、不妊、流産、早産などの原因に。
治療は抗生剤の内服。
梅毒
梅毒卜レポネーマという細菌の感染による。
約3週間の第1潜伏期のあと、外性器などの接触部に初期硬結を生じ、中央が浅く漬蕩化(第1期梅毒)。
その後、2か月の第2潜伏期のあと、パラ疹と呼ばれる紅斑や正疹、膿箔など多彩な症状が自覚症状なく繰り返し、第2期梅毒となる。
通常、この時点で治療を受けるが第3期、第4期と進行することもある。
近年、男女聞の感染が増えている。
治療は、抗生剤の内服
淋病
淋菌の感染により発症。
女性は子宮頚管炎、子宮内膜炎を生じるが、無症状のことが多く、不妊の原因となる。
治療は抗生剤点滴。
カンジダ膣炎
おもにカンジ夕・アルビカンスという真菌により発症。
性行為により発症する場合と、抗生剤の長期内服などが誘因となり腔内にもともとあるカンジダ菌が異常に増えることで発症する場合がある。
外陰部や膣内のかゆみや炎症による痛み、おりものがヨーグル卜状になることが多い。
治療は抗真菌剤の外用。
枝豆で肌と肝臓を健康に
7月から9月が旬の枝豆は万能食品のひとつ。
豆と野菜の両方の栄養価をもつのが特徴で、たんぱく質やビタミンB1、食物繊維が豊富なだけでなく、大豆にはないビタミンCを多く含みます。
活性酸素の働きを抑えたり、シミ、くすみのもととなるメラニンの生成も抑えるので、美白効果も期待できます。
ほかにもビタミンB2、葉酸、ミネラル(カリウム、マクネシウム、鉄、カルシウム、亜鉛、銅)を含む理想的な食品。
また、ビタミンCとビタミンB1はアルコールを分解し、肝臓への負担をやわらげるので「ビールと枝豆」という相性は、栄養的にも理にかなっているのです。
オクラでミネラル補給
たっぷりのミネラルを、7月から9月が旬のオクラで補給しましょう。
オクラはカルシウムやカリウム、マグネシウム、マンガンなど、肌の再生に欠かせないミネラルをバランスよくもっています。
また、美肌づくりに欠かせないβーカ口テン、ビタミンB1、ビタミンC、葉酸も含みます。
特有のネバネバは、ガラクタンやアラバン、ペクチンなどの食物繊維によるもの。
胃腸の働きを整え、便秘を防ぎます。
この粘りは組織が破撰されると多くなるので、生食では細かくきざむのがおすすめ。
加熱する場合もさっとゆでる程度にしましょう。
妙め物や和え物、スープにも合う、常備菜にぴったりの野菜です。
頭に白い虫が!アタマジラミ?
アタマジラミの発生が近年増えています。
アタマジラミは人の頭部に寄生して頭皮から血を吸い、吸われた部分がかゆくなります。
子どもに寄生することが多く、学校などで流行っているときは注意して子どもの頭を見ておくようにしましょう。
とくに卵が多く付着する耳の周囲から襟足にかけての頭皮をよく観察します。
アタマジラミやその卵を見つけたら、シラミ駆除用のスミスリンシャンプーを使いましょう。
ただし、卵には効かないので、3日に1度の間隔で3~4回繰り返す必要があります。
アタマジラミかどうか、よくわからず不安なときは、皮膚科で診てもらいましょう。
真夏の紫外線対策のポイントを調査!海では要注意
家の中でも紫外線対策は必要?
レースのカーテン越しに家のソファで長い時間くつろいでいるだけでも日焼けをしているのを知っていますか?
紫外線のうち長波長のUV-Aはガラスを通過するため、家の中にいても影響を受けます。
家の中での「うっかり日焼け」を繰り返していると、徐々に皮膚はたるみ、シワは深くきざまれていきます。
自覚症状がなく皮膚が赤くならない程度の日焼けでも、遺伝子レベルで傷ついているのです。
そこで朝起きたら、外出しない日でも日焼け止めを塗りましょう。
また、紫外線カット効果のあるレースカーテンやガラス用フィルムを、リビングや寝室の窓に使うのもおすすめです。
メイク直しはランチ前に朝、日焼け止めを塗っても、通勤・通学時にかいた汗を拭いたりしているうちに、お昼ごろまでには落ちてきてしまい、効果は半減しています。
そこで、1日に最低1回は、お昼ごろに日焼け止めを塗り直して、メイクも直しましょう。
ランチで外に出るときは、ランチ前のメイク直しを習慣にしましょう。
さらに日傘や帽子、サングラスで紫外線をカッ卜することも忘れずに。
紫外線で髪の色が変わる?
太陽が降り注ぐ海やプールで髪を濡らしたままでいると、より色が抜けてしまうことを知っていますか?
髪の毛の中にあるコルテックスにはメラニンが含まれていますが太陽光はこのメラニンを分解して、髪の色を変えてしまいます。
水分があるとさらに反応は進みやすいため、乾いた髪よりも濡れた髪のほうが、変色が進み、色が抜けていってしまうのです。
海やプールでは帽子をかぶり、髪が濡れたら、早めに拭いておきましょう。
海水浴の時間割
7月の第3月曜日は、海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う「海の日」。
そこで、海水浴を楽しむ時間について。
朝9時ごろまでと15時以降がおすすめです。
旅先であれば早朝に一度海へ行き、紫外線量が多い10時から15時の時間帯はショッピングや食事、室内での遊びや読書などを楽しみ、15時以降にまた海で泳ぐようにします。
紫外線量が強い時間帯に1時間紫外線を浴びてしまうだけでも、遺伝子に多数の傷がつき、将来皮膚がんになるリスクが上がります。
とくに子どもは要注意です。
日が出ている間はラッシュガードの着用も忘れずに。
海水浴のコスチューム
海水浴に行ったら、日焼け止めと衣類や小物で、しっかり紫外線をカットしましょう。
まずは、ウォーターブルーフの日焼け止めを、水着などで隠すことができない部分に塗ります。
そのあと、水着と長袖&長ズボン(足首までの長さ)のラッシュガードを着ます。
帽子とサンクラスは、つけたまま海に入れるものを用意。
帽子はラッシュガードと同じ素材のものがおすすめです。
サングラスは汚れても惜しくないものにします。
そして、できれば海用のショー卜ブーツも用意しましょう。
海ではクラゲに刺されたり、貝や岩でケガをすることがあります。
その予防のためにもロンクのラッシュガードやブーツは役に立ちます。
海の生物による皮膚炎にも注意
海の生物に触れることで起こる皮膚炎があります。
クラゲ皮膚炎は、クラゲの足の毒によるかぶれで、ふれたときにチクッとするような痛みがあり、ヒモ状の赤い発疹ができます。
サンゴ皮膚炎は、サンゴに含まれる毒によるかぶれです。
サンゴに触れたことで起こります。
潰瘍になり、植皮が必要になるケースもあるので注意が必要です。
どちらの場合も、すぐにきれいな水で、洗い流し、ステロイド外用薬を塗り、早めに皮膚科へ行きましょう。
「うっかり日焼け」してしまったら
気がつかないうちに日焼けをして赤くなってしまったら、それはもう軽いやけどと同じです。
炎症を抑えるケアをしましょう。
まずは、冷たい水で濡らしたタオルや冷たいシャワーなどを使って患部を冷やします。
ほてりが冷めてきたらワセリンを塗ります。
その後、落ち着いてきたらワセリンから刺激が少ない化粧品に変えていきましょう。
ただし、水疱ができているときは早めに皮膚科へ行きましょう。
ビタミンA・C.Eなど紫外線を体内から守る栄養素は、日焼けしたあとではなく日に当たる前にセットで摂ると、日焼け(サンバーン)しにくくする効果があります。
飲む日焼け止め「ヘリオケア」とは?
衣類や帽子で紫外線をカッ卜したり、日焼け止めを塗り直すことができない日に役立つのが「ヘリオケア」。
飲む日焼け止めといわれる、紫外線による酸化ストレスをなかったことにするサプリメン卜です。
主成分であるファーレンブロックには強い抗酸化作用があり、細胞をDNAレベルから保護する働きがあります。
ほかにも抗酸化作用が高いビタミンC.E.O、ルテイン、リコピンを配合。
さまざまな原因で発生する活性酸素からからだを守ります。
紫外線を浴びる30分前に1カプセルを服用すると、4~5時間効果が持続します。
薄毛や抜け毛の原因やAGAの進行を遅らせる方法とは?
男性はなぜ薄毛に?
一般的に遺伝性の薄毛または抜け毛のことを「男性型脱毛症(AGA)」といい、日本では成人男性の約3人に1人がなるといわれています。
20代後半から進行し、額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなっていきます。
頭皮は通常3~7年の周期で成長期・退行期・休止期のサイクルを繰り返していますが、AGAの場合は成長期が数か月から1年と短くなるため、頭髪が細く短くなってしまうのです。
原因は遺伝の要素が強く、男性ホルモン(テストステ口ン)が関連しています。
AGAの進行を遅らせるには?
男性型脱毛症(AGA)の代表的な治療薬にはミノキシジルを含む外用薬とフィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガ一口)の内服薬があります。
ミノキシジルは毛乳頭細胞を刺激して毛母細胞の増殖を促す成長因子を放出させ、毛の成長を促します。
フィナステリド(プロペシア)は毛の増殖を抑制するおもな原因である50-リダクターゼの作用を抑えて毛包のミニチュア化を防ぎます。
ほかにも喫煙やストレスを回避し、不規則な食生活を改めることも大事。
皮脂汚れが酸化した過酸化脂質は頭皮の状態を悪化させるので毎日ていねいに頭皮と髪を洗いましょう。
髪の一部が丸く抜けてきた…
髪の一部が抜けてコインのように円く脱毛していたら、それは円形脱毛症かもしれません。
脱毛斑(脱毛部)が1か所とは限らず、多発することもあります。
本来は自分のからだを細菌などの外敵から守るために活躍するリンパ球が、あやまって毛包を攻撃してしまうことから生じると考えられています。
円形脱毛症になった場合、脱毛斑が少ない場合はほとんどが自然に治癒します。
ただし、広がる勢いが強かったり、赤く炎症を起こしている場合は治療が必要になるので、専門科医の指示を仰いでください。
円形脱毛症のセルフケア
一般的には「ストレスのせLリといわれることもありますが、科学的には円形脱毛症とストレスの関係は解明されていません。
ただし、脱毛は全身の状態と関連があるので、疲れをためない、十分な睡眠をとる、バランスのよい食事をする、アルコールや喫煙は控えるなどを心がけてください。
また、円形脱毛症になると、毛髪を失う心配から洗髪がおろそかになりがちです。
よい頭皮の状態を保つことは治療において大変重要です。
毎日または1日おきくらいに頭皮と髪をシャンプーで洗い、良好な頭皮を保ちましょう。
ただし、過度な頭皮マッサージなどは不必要です。
髪の悩みを解消するためのちょっとしたコツをご紹介!
薄毛の治療法は?
慢性の全身疾患や鉄欠乏性貧血、極度のダイエッ卜、内分泌疾患、鯵原病、薬剤など、原因がはっきりしている薄毛は、治療などにより原因がなくなれば薄毛の症状は落ち着いてきます。
市販されている外用薬を使う場合は、血流改善作用により育毛効果があるミノキシジルが1%配合された女性用外用剤「リアップリジェンヌ」がおすすめです。
女性特有の脱毛症の中でも、男性ホルモンの影響による「女性の男性型脱毛症(FAGA)」の場合は、原因となるジヒドロテストステ口ン(毛根内でつくられる活性の強い男性ホルモン)をブロックする有効成分、アルファ卜ラジオール配合の「パントスチン」という外周薬が皮膚科では使われています。
より確実な効果を求める場合、クリニックでは「ダーマローラー」や「スカーレッ卜RF」にて頭皮に細かい穴をあけ、毛髪再生に有効な薬剤(成長因子、ミノキシジル)を導入する方法や、「ダーマシャイン」を使用し毛髪再生に有効な薬剤(成長因子、ミノキシジル)を直接注入する頭皮療法「育毛水光プラス」をおすすめしています。
白髪はどうしてできるの?
髪の毛は、もともと白髪だということを知っていますか?
髪の毛は毛母細胞がっくり出すのですが、もともとは白髪で、メラノサイト(色素細胞)がつくり出したメラニン色素が毛髪内に取り込まれることで、頭髪の色が決まるのです。
メラノサイトの働きがストレスや病気などにより弱まったり消失したりすると白髪になってしまいますが、原因となる病気やストレスなどが改善されると回復する可能性があります。
一方、メラノサイトのもととなる色素幹細胞が加齢により枯渇して白髪になると、回復は期待できません。
ヘアカラーの前にワセリンを
ヘアカラーによるかぶれを起こすケースがあります。
原因のほとんどがカラー剤の原料として含まれる染料(おもにパラフェニレンジアミン)で、一度アレルギ一反応を起こすと、同じ染料に対しては次からも同じ反応を起こします。
気になる人は製品の使用前にパッチテストを。
また、自分でヘアカラーをするときは、事前にフェイスラインから耳、襟足までワセリンを塗りましょう。
また、ヘアカラーができるだけ頭皮につかないように塗ります。
なお、かぶれ予防のためにヘナカラーを選ぶときは化学染料を含まない植物成分100%であることの確認が必要です。
紫外線&雨対策に「晴雨兼用傘」を
今日は「傘の日」。
暦の上で入梅のころに当たるため、日本洋傘振興協議会が定めました。
梅雨の合間の晴れた日は、紫外線の強さを感じませんか?
この時期、夏と同じ程度の紫外線が降り注いでいます。
そこで、急な晴れ間にも対応できる折りたたみ式の晴雨兼用傘をもち歩きましょう。
雨周の傘にuv加工を施した傘で、雨が降ったら雨傘として、晴れたら日傘として使うことができます。
なお、晴雨兼用日傘の場合は、軽い雨を防ぐことができる日傘であるため、雨傘に比べると防水効果が劣るケースが多く、梅雨の時期の強い雨には対応できない場合もあるので注意を。
肌の健康と頭皮の健康を考えて体の内側と外側からアプローチ
にんにくで疲労回復、「肌さび」防止
梅雨で家にこもる日は、料理のバリエーションを増やすチャンス!
疲労回復と肌さび防止に欠かせない、今が旬のにんにくを使った新しい料理にチャレンジしてみませんか?
にんにくの旬は5月から7月。
独特の強い香りは硫化アリルによるもので、強い抗菌作用や「肌さび」の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
また、ビタミンB1の吸収を助けるため、にんにくに含まれるビタミンB1の働きが効果的に持続。
ただし長時間加熱すると硫化アリルの効果が少なくなるため、調理は短時間で行うのがコツです。
あごから襟足をプッシュして薄毛予防
抜け毛・薄毛の原因のひとつに、頭皮の血流低下があります。
そこで、襟足からあごのラインをプッシュしましょう。
ツボ押しと同じ要領で、押しやすい指を使い、ゆっくりと力を骨に向けて入れていき、ゆっくりと力を抜きます。
これを数か所に行いましょう。
首のコリをやわらげると同時に、頭皮への血流をスムーズにします。
いつでもどこでもできるので、疲れたなと思ったときはまめにプッシュを。
血のめぐりがよくなります。
シャンプーをしながら頭皮ケアを
髪を洗うときにヘッドスパを取り入れてみましょう。
顔と同様、頭皮も保湿が大事です。
頭皮もお手入れできるシャンプーやトリー卜メン卜を使ってするヘッドスパは、うるおいを与えながら、硬くなった頭皮をほぐすことで、次に生えて
くる髪の健康をサポー卜することができます。
シャンプー後は必ずヘアドライを
髪を洗ったあと濡れたままにしていませんか?
髪を自然乾燥させている間、頭皮はずっと湿った状態になるため、バリア機能が低下し、炎症や湿疹が起こりやすくなります。
さらに髪が濡れたまま寝てしまうと、頭皮が蒸れるため、より悪い環境に。
開いたキューティクルが枕などにこすれて壊れ、枝毛や切れ毛になる危険もあります。
洗髪後は必ずドライヤーを使って髪の内側から乾かし、頭皮が湿ったままにならないように気をつけましょう。
髪のダメージを防ぐため、ヘアケア剤を塗り、ドライヤーの温度設定と髪までの距離を適切に保つことも忘れずに。
ベタイン系、アミノ酸系のシャンプーを
今、使っているシャンプーでトラブルが起きていないようなら問題ありませんが正しい洗髪方法を守っているのに頭皮にかゆみやフケが出たり、刺激を感じたりしているようなら、シャンプーを変えてみるのも一案です。
頭皮や髪にやさしいタイプに変えましょう。
おすすめは、界面活性剤がベタイン系、アミノ酸系、石けん系のもの。
ただし、石けん系シャンプーは髪がきしみやすいので試供品などで一度試してから使うとよいでしょう。
ノンシリコンにこだわらなくても
シャンプーに含まれるシリコンが毛穴をふさいだり、頭皮に悪い影響を与えると心配している人もいますが、きちんとシャンプーを洗い流していれば、シリコンが原因で皮膚炎を起こすほどのトラブルを抱えることはほとんどありません。
シリコンは髪をコーティングする働きがあるため、キューティクルを守るという利点がありますが、パーマ液やヘアカラー液の浸透を悪くしてしまうという難点もあります。
自分がどんな髪になりたいのか考えたうえで、ノンシリコンシャンプーにするのか、シリコン入りにするのか、選択をしていくとよいでしょう。
乾いた肌に与えるべきは「保湿成分」
乾燥から肌を守る「保湿」は、エイジングケアにも欠かせないもの。
肌が乾燥するとツヤや透明感がなくなるだけでなく、バリア機能が低下するため、肌あれや老化の原因にもなります。
しかし、「いろいろな保湿ケアを試しても乾燥肌が改善しない」という話をよく耳にします。
じつは、自分では正しい保湿をしているつもりでも、保湿の意味をカン違いしている人はとても多いのです。
健康な肌の角層には約20%の水分が含まれていますが、これよりも水分が少ない状態になることを「乾燥肌」といいます。
空気中の湿度が下がってくると、角層から水分が急激に蒸発しやすくなります。
そこで肌から水分が減らないようにつなぎとめているのが、セラミドなどの保湿物質です。
本当の保湿とは、これらの働きを補うセラミドなどの「保湿成分」を与えること。
それは体の外から水分を与えるのではなく、体の内側から湧き出る水分を肌の中で保つようにサポートすることなのです。
「水分を与えて油分でフタ」はもう古い!
保温といえば「化粧水」を思い浮かべる人が多いのですが、化粧水の構成成分の大部分は「水」です。
水そのものを与えても蒸発してしまうので、保湿の役割を果たしているとはいえません。
また「油分でフタをする」といって、乳液やクリームなどで水分を守ろうとする方法もあるようですが、それは古い考え。
じつは油分は、水分保持力がさほど高くありません。
たっぷり塗っても、そのすき間をぬって水分が蒸発してしまうのです。
セラミドなどのように、水分を蓄える働きをする「保湿成分」を補うことが最新の保湿といえます。
保湿の救世主「セラミド」配合の化粧品でケア
「すでに保湿成分の入った美容液を使っているのに乾燥してしまう」という方には、最強の保温力をもつセラミド配合の化粧品をおすすめします。
セラミドは、肌のいちばん外側にある角層の細胞と細胞のすき間をぴったりと埋めている「角質細胞間脂質」の一種です。
セラミドを失うと、角層の水分量は80%も低下します。
肌の水分を維持するために、もっとも貢献している保沼物質がセラミドなのです。
セラミドは脂質なので水には溶けませんが、水と結合して「ラメラ構造(屑板構造)」と呼ばれるミルフィーユ状の層をつくります。
このラメラ構造に取り込まれた水分は、たとえ温度が0%になっても蒸発しません。
最強の保温物質といわれるのはこのため。
つまり肌の中に充分なセラミドがあれば、真冬でもぶるぶるの肌を保てるというわけです。
保湿の救世主・セラミドは化粧品で補うのが正解
セラミドはターンオーバーとともに表皮細胞の中でつくられているため、老化で代謝が悪くなると、セラミドの量も減ってしまいます。
すると、角層の水分量も同時に減ります。
年を重ねるとともに肌が乾燥しやすくなる理由はここにあったのです。
セラミドはコレステロールのようなものからつくられていますが、コレステロールを食事からとっても、また、じかにセラミドを飲んでもセラミドは増やせません。
加齢で減っていくセラミドを体の中からつくり出すことは、とても困難です。
そこで簡単にセラミドを補えるように開発されたのが、セラミド配合の化粧品です。
これを使えば、肌の水分を確実に増やすことができます。
セラミド化粧品はどうやって選ぶ?
セラミドは水溶性の物質ではないので、化粧水ではなく、美容液や乳液に配合されています。
セラミドはいくつか種類があり、それぞれ番目がついています。
現在市販されているものはほとんど「セラミド2」「セラミド3」「セラミド10」のいずれかになります。
セラミドは化粧品原料としては比較的高価なものです。
セラミド配合美容液でも、極端に安いものはセラミドを微量しか合まないものもあります。
化粧品の量や種類にもよりますが、3000円以上を目安に選ぶとよいでしょう。